HOME > 岩端医院の思い
【不妊治療】 岩端医院の思い
不妊治療は、他の病気の治療と異なり、治療を受けている患者様ご夫婦で治療が完結せず、子孫につながっていくものであります。
岩端医院は、患者様が、安心して子どもの成長を見守ることができる、安全な不妊治療を第一に考えています。不妊治療は周囲にも相談しにくい、先が見えない、費用が心配など、時には不安になる事があると思います。そんな時には、医師をはじめ、不妊カウンセラー・体外受精コーディネーター・看護師・胚培養士・医療事務、それぞれの専門スタッフが皆さまをサポートします。
近年、不妊治療は大きく進歩しています。当院でも体外受精・顕微授精をはじめとする生殖補助医療を行っており、今まで妊娠が難しかったご夫婦でも、たくさんの方がお子様を授かっておられます。しかし、高い妊娠率を重視して、安易に高度な生殖医療を行う事もできますが、身体的負担、通院の負担、高額な費用が必要となります。
すべての方に、体外受精や顕微授精といった生殖補助医療が必要なわけではありません。
不妊の原因はご夫婦ごとに異なります。それぞれのご夫婦にあった治療方法を提示するのは、不妊治療の専門病院である我々の使命であると思っています。そのために、各専門スタッフが、設備・技術・情報・経験をすべて備え、皆さまの治療のお手伝いをさせて頂きます。
当院では、不妊治療施設が少ない1997年から不妊治療に取り組みはじめました。毎年、複数の学会、ワークショップに参加し、日本だけでなく、各国の不妊治療の動向や研究・論文にも常に目を通し、新しい知見があればすぐに取り入れ、技術面でも高い水準が保たれる体制を整えています。
院長から
お子様を望んでいるのになかなかできない方、お子様が1人おられて、2人目がほしいと思っていてもできない方、婦人科がはじめての方もお気軽に受診してみて下さい。
患者様の「赤ちゃんがほしい」という切なる願いと不安や苦しみ、重圧といった様々な思いを受け止め、患者様にとって、最も安全な治療法の追及、また、新しい治療法を取り入れながら、まじめに治療にあたっています。
現在、メディアも含め、不妊治療の技術進歩を強調し、不妊で悩む方に過度な期待を与えている現状があります。
当院では、正確な情報を集め、それを患者様に伝え、メリット、デメリットを知った上で、患者様に治療を選択していただいています。
女性に関する不妊治療はもちろん、男性不妊に関しても力をいれています。
治療を行っていく上で不安な事、心配な事がでてくるかもしれません。そんな時には私をはじめ、不妊カウンセラーや体外受精コーディネーター、看護師、胚培養士、医療事務など、それぞれの分野の専門スタッフが常勤として勤務しています。どんなことでも相談して頂ければと思います。
安全な不妊治療を求めて
≪培養システムについて≫
卵と精子に優しい培養システムです。具体的には、採卵、観察で使用する顕微鏡は、グローブボックスと呼ばれる、温度、ガス濃度、湿度が体内と同様な環境のもとで使用できるようになっています。中にヘパフィルターと呼ばれる高精度異物除去装置が組み込まれ、清潔な環境が保たれています。通常使用するインキュベーターは、個別で培養できるシステムになっているため、温度、ガス濃度、湿度が安定した環境で培養できるようになっています。先進医療で使用できるタイムラプスインキュベーターは、カメラと顕微鏡が内蔵されているため、受精卵をインキュベーターから取り出すことなく、継続的にモニタリングして評価できます。10分に1回という短いスパンで受精卵を撮影することで、胚の状態をより正確に評価できます。 採卵室はクリーンルームになっていて、手術室以上の清潔度を保っています。卵や精子にストレスを与えないように、蛍光灯はUVカットのものを使用しています。
≪子宮鏡、卵管鏡について≫
精液検査で精子の状態を確認できます。エコーでの卵胞チェックで卵胞が育って、卵胞が消失（排卵）することが確認できます。卵管造影検査では、卵管が通っているか確認できます。体外受精、胚移植では胚の状態が確認でき、直接子宮に移植できます。ただ、子宮内の状態は今まで確認できなかったのですが、子宮鏡によって、子宮の状態を確認でき、ポリープやμポリープがある場合は摘出することができます。毎年、子宮鏡検査を行った方の1年以内の妊娠率が50％を超えています。卵管鏡は、卵管が狭くなったり、詰まったりして受精卵が通過できず、「卵管性不妊症」を対象とした治療法です。卵巣の予備能が高い20代の方は、自然妊娠や、一般不妊治療（タイミング、人工授精）での妊娠が期待できます。
≪男性不妊外来、泌尿器科手術について≫
良い卵と、良い精子が出会って妊娠します。女性は、様々な検査、治療がありますが、男性は精液検査以外の検査や治療はあまり行われていません。当院では、精液検査が良くない場合や、治療してもなかなか結果が出ない場合などに、男性も検査や治療をしています。毎月2回男性不妊外来を行っていて、必要に応じて泌尿器科の手術をすることもできます。当院では、多くの不妊治療の選択肢をとりそろえ、それぞれの患者さんに合った治療を行えるようにしています。また、安心して治療を受けられるよう、患者さんの心によりそった治療を心がけています。お気軽にご相談ください。
