PRP卵巣注入法による卵巣活性化について
PRP卵巣注入法による卵巣活性化について
のための治療法です
加齢にともない卵巣に残っている卵の数が少なくなり、採卵するために卵胞を育てる注射を打っても反応しない、または、採卵しても卵がとれない、とれる卵の数が少なくなってきます。40歳以下の若年の方でも、早発卵巣不全と言って、同じような状態になる方がいます。
成長因子とサイトカインを多く含むPRP(多血小板血漿)を卵巣に投与することによって、卵巣機能が改善されることが期待されます。よって、採卵数の増加や卵子の質の向上が可能になると考えられています。
PRP療法をご存じですか?
大谷投手もエンゼルスに移籍してすぐのけがで、生命線である右ひじにPRPの注射を行っていました。
不妊治療(婦人科)、整形外科、歯科、眼科、皮膚科などで活用されていて、これから様々な分野で広く普及していくことが予想されます。
PRP療法とは、患者様ご自身の血液から抽出した高濃度の血しょう板を注入する治療法で、再生医療の分野に属します。「再生医療等の安全性の確保に関する法律」のもとで行われ、厚生労働省の認可が必要になります。当院では、2024年2月に厚生労働省「再生医療等委員会」より施設認可された、PRP療法の認定医療機関です。
安全性について
本治療は法律に基づき、再生医療等提供計画の届出後、厚生労働大臣に受理された治療となります。自分自身の血液を用いた治療法ですので、アレルギー反応等の心配が少なく、これまで国内外での使用において、重篤な有害事象は報告されていません。
※2021年5月時点
費用
- 卵巣注入片側 187,000円
(PRP1本+卵巣内注入手技代)(税込) - 卵巣注入両側 275,000円
(PRP2本+卵巣内注入手技代)(税込)
※自費診療になりますので、保険診療との併用はできません。
子宮内注入手技は採卵と同様の手技になります。
治療の流れ
1日目 | PRPの説明、診察、採血、同意書をお渡しするため、来院して下さい。 |
2日目 | PRP当日 午前10時、又は午後2時に来院して下さい。1時間半ほどかかります。 |
※採卵時に次回の採卵に向けて、PRP療法を希望の方は、7時半に来院していただきます。
注意事項
- 治療前、水分を多めにとり、2~3日前から油分の少ないバランスの良い食事を心がけてください。
- 治療後は、しばらく安静にしてください。具合が悪いときはスタッフにお伝えください。
- 治療後24時間以内は、激しい運動は控えてください。
- 万一、発熱をはじめとする、普段と違った症状がみられた時は、直ちに主治医に相談してください。
通常の採卵と同様、採卵に伴う出血や感染症などの合併症、麻酔に伴う合併症、薬剤アレルギーなどが挙げられます。また、稀に深部静脈血栓症や肺血栓塞栓症など、生命に関わる重篤な疾患をきたす可能性があります。
- ヘモグロビン値(Hb)が11g/dL以下の方
- フィブリン値(Fbn)が200㎎/dL以下の方
- 血小板数(Plt)が150,000/mm³以下の方
- 血小板機能異常症の方
- 血行動態が不安定な方
- 本治療前10日間以内に非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)を服用している方
- B型およびC型肝炎の患者
- 抗凝固薬で治療中の患者
- 子宮筋腫の切除歴がある方
- 悪性腫瘍、またはその可能性にて治療中の方