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【婦人科】 更年期障害
ようこそ更年期
近年、日本女性の平均寿命の伸びは目覚しく80歳を越えるようになっています。
閉経年齢は50歳前後に訪れる為、閉経後の30年間を女性ホルモン(エストロゲン)の無い状態で
過ごさなくてはならないのです。
このエストロゲンの減少により、女性の心と体に不快な変化を起こす場合もあり、
更年期症状と言われるものです。
症状が重く、治療が必要な方は2割前後と言われています。
適切な治療をすることで、今後の長い人生を快適に明るく、楽しく過ごすことができます。
※エストロゲンが低下すると、女性の象徴である卵巣の働きの低下によりエストロゲンの分泌がなくなります。これにより、更年期症状、高脂血症・骨粗しょう症・痴呆症・尿失禁・性交障害など多彩な症状を呈します。重要なのは、顕著に表れる更年期症状よりも徐々では有りますが確実に進む、動脈硬化による心・血管系の病気・骨折・アルツハイマー型痴呆を起こさないように備える事です。そしてそれを支えるのが婦人科医により行われるホルモン補充療法(HRT)なのです。
更年期障害
更年期障害は症状別に4つのグル-プに分けられます。
- 血管運動神経障害
(顔の火照り,急な発汗,冷え性) - 運動器官系障害(肩こり,腰痛,関節痛)
- 精神神経障害
(頭痛、不安、いらいら、不眠) - 知覚障害
(手,足のしびれ感、感覚が鈍る,蟻が這う感じ)
各器官の変化
高脂血症
エストロゲンの基はコレステロールです。
コレステロ-ルの上昇は動脈硬化を起こし心筋梗塞、高血圧等循環器系の病気を誘発する事になるのです。
女性は、閉経以降に男性と比べ圧倒的に循環器系の病気が増えます。
女性の死因のトップが脳卒中である事を考えると、高脂血症の管理、治療は最も重要な事といえます。
コレステロ-ルの上昇は動脈硬化を起こし心筋梗塞、高血圧等循環器系の病気を誘発する事になるのです。
女性は、閉経以降に男性と比べ圧倒的に循環器系の病気が増えます。
女性の死因のトップが脳卒中である事を考えると、高脂血症の管理、治療は最も重要な事といえます。
骨粗しょう症
エストロゲンの不足が骨からのカルシウムの離脱を起こします。エストロゲンはそのカルシウムの減少を抑えます。骨の中が空洞化してしまうのです,これは骨密度を測る事で診断できます。骨を丈夫にして骨折など起こさず寝たきり老人にならないように備えましょう。
痴呆症
エストロゲンが直接脳に作用して脳の働きを活発にしてくれているのです。
ホルモン不足は脳にも深刻なダメ-ジを与えるのです。ホルモン治療しているグループの60~70%の方はいわゆるボケるという事は起こりません。
アルツハイマー型痴呆になる事を防げるのもやはりエストロゲンなのです。
ホルモン不足は脳にも深刻なダメ-ジを与えるのです。ホルモン治療しているグループの60~70%の方はいわゆるボケるという事は起こりません。
アルツハイマー型痴呆になる事を防げるのもやはりエストロゲンなのです。
皮膚・粘膜の萎縮・尿失禁
エストロゲンの不足により、膣壁は薄くなり出血しやすくなり,感染も簡単に引き起こすようになります。膀胱症状も皮膚萎縮、粘膜が薄くなるため起こることです。
これらも直接膣内に薬(エストロゲン)を使用することで解決いたします。
これらも直接膣内に薬(エストロゲン)を使用することで解決いたします。
このように、ホルモン補充療法(HRT)が大切かお分かりいただけたかと思います。当医院では中高年の女性の体に起こる婦人科的、内科的なことを総合的かつ系統的にフォローアップさせていただきます。
子宮癌、乳癌、脂質、肝機能、腎機能の検査を年に1~2度しながらホルモン治療を安全にすすめていきます。
更年期症状がありながら、まだホルモン治療をされていない方、ホルモン治療に不安、癌の誘発になるのではと恐れておられる方、充分納得いく説明をいたします。
寝たきりにならないで、元気で明るい生活を支えられるのはホルモン補充療法なのです。
ホルモン補充療法(HRT)
- 内服薬
- 貼り薬
- 塗布剤(ジェル)