人工受精(AIH)の治療成績
平成25年1月~10月8日までに行った人工授精(AIH)の結果が出ました。
●治療症例 105例 妊娠 10例(うち流産1例) 妊娠率 10.6% 昨年より高くなりました。
当院では、平成25年春から、兼子先生が開発した新しい精子凍結方法を導入して、凍結精子による人工授精を積極的にとりくんでいます。
新鮮精子では人工授精は1日しかできませんが、凍結保存してあれば2日連続で人工受精できます。
新鮮精子を使用した症例数 47例のうち妊娠5例 妊娠率10.6%となります。
新しい凍結精子を使用した症例 55例のうち、妊娠5例 妊娠率9.1%
(人工授精1日のみ 27例 妊娠0 人工授精2日連続 28例 妊娠 5例 妊娠率 17.9%)
1日目は凍結精子+2日目は新鮮精子を使用した症例 1例 妊娠0
以前の凍結方法の精子を使用した症例 2例 妊娠0
☆2日連続して行うことによって、より排卵に近い時期に、精子を入れることができるので、妊娠率が高いと思われます。
●誘発について
妊娠10例のうちHMG注射 9例、誘発なし自然周期 1例
自然周期、クロミフェン内服で妊娠しなければ、HMG注射の誘発が効果的です。