兼子先生を招いて勉強会を行いました
一部、紹介します。
①ゲノムインプリンティング異常について
遺伝子の働きを調節する仕組みが異常過度に成長したり発達が遅れたりします。
自然妊娠より生殖補助医療で生まれた子の方が、発症頻度が高い傾向との報告が国内外で相次いでいます。
受精の段階と胚盤胞の段階ではゲノムインプリンティング異常がおきやすいので、人の手を加えない方が安全です。
顕微授精より体外受精、胚盤胞移植より分割胚移植の方が安全です。
②精子の調整について
射精精液は必ず汚染されています。無菌精子の調整がARTには必須です。
精子調整の目的は①DNA損傷がない無菌精子を無菌的に調整すること ②調整した精子のDNAを体外において保護すること です。
当院では①、②を行うことができます。
③人工卵管について
人工卵管の受精率を高めるために改良しました。凍結精子の融解方法を変更し、運動率を飛躍的に高めることができます。
体外受精は1000μlで行いますが、人工卵管は20μlで行うため、精子濃度を高めることができます。
運動精子と非運動精子を分けて行うことができます。
凍結精子を使用するので、精子の準備ができてから採卵を行います。
11月2日に兼子先生を招いて 第3回 講演会を行います。詳しくは、トップページのお知らせから、講演会のページをご覧ください。